
徳之島パラスポーツアイランド宣言
徳之島は、徳之島町、天城町、伊仙町の3つの町で構成され、自然豊かな「子宝の島、長寿の島」として知られています。
2008年〜2013年の調査で伊仙町の合計特殊出生率は、2.81で全国1位となり、徳之島町、天城町も全国平均1.38を大きく上回っています。
住民同士が助け合う地域のコミュニティが今も息づき、子育てがしやすい環境があることがその背景にあり、地域の中で互いに助け合って暮らす生活文化は、障がい者に対しても優しく、徳之島では、フーグァー(障がい者)が生まれるとその家は幸せになるという言い伝えが伝承されているなど障がい者と健常者が共生する生活文化が存在しています。
また、徳之島を含む奄美群島は、その豊かな自然景観と生物多様性が高く評価され、令和3年7月に世界自然遺産に登録されました。
特に徳之島には、海亀の産卵地があるなど、手つかずの自然が数多く残っており、命が息づき、多様な命を育んでいます。
他方スポーツ分野では、今年で37回目となるトライアスロン大会は、全国的にも有名な大会であり、近年はパラアスリートも毎回参加しており、パラトライアスロン大会の開催に向けた議論も進められています。
パラスポーツを推進することは、障がい者の社会参加を後押しし、健常者との間にともすれば生まれがちな心のバリア(障壁)も取りはらうことを可能にします。
一昨年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を通じて、パラスポーツに対する国民の関心は高まりましたが、今後は、パラリンピアンだけでなく、これまでスポーツに接したことのない障がい者も含めてパラスポーツのすそ野を広げていくことが求められています。
私たちは、ここに徳之島をパラスポーツの聖地「パラスポーツアイランド」にすることを宣言します。
徳之島の歴史、文化、豊かな自然資源を活用していくことで、スポーツを介して障がい者、健常者が分け隔てなく多様な命を輝かせる地、世界の人々から愛されるパラスポーツの聖地にすることを目標に活動していきます。
2024年1月吉日
特定非営利活動法人 パラスポーツサポーター