日常的な草の根の活動に加え、本NPOが時間をかけて取り組んでいるプロジェクトの1つが、奄美・徳之島での『パラトライアスロンIN徳之島』開催の実現です。
島では、元々「徳之島トライアスロン大会」を毎年島をあげての一大イベントとして開催しており、すでにトライアスロンの聖地として知られています。島の自然と人々のあたたかい声援に感動したという声が数多く寄せられており、当団体でもパラアスリートの参加を毎年支援しています。
また、毎年11月にはオープンウォータースイミングの大会も 開催されます。11月でも、徳之島の海水温は21度以上 あり、こうした大会の開催や練習合宿が可能です。温暖な気候に加え、もともと人が温かいという素地のある島では、トライアスロンの大会以外にも実業団のキャンプ地であったりとスポーツ事業と相性がよいのです。
徳之島は、九州と沖縄のほぼ中間に位置しており、長寿、子宝の島として有名です。徳之島町、伊仙町、天城町の3町から成り、人口約24,000人、面積は約250平方キロメートル、周囲およそ80キロメートル、奄美群島の1つで、2021年には世界自然遺産に登録された自然豊かな島です。
1年間の平均気温は22度という温暖な気候で、トラックコート、体育館、野球場、温水プールなどの スポーツ施設が充実しており、多くのアスリート、スポーツ団体 の合宿地にもなっています。離島でありながら徳洲会病院を中心 に医療体制も充実しており、安心してスポーツに取り組むことが できます。
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1 与名間海浜公園
2 天城クロスカントリー公園
3 天城町B&G海洋センター
4 天城町総合運動公園
5 伊仙町総合グラウンド
6 伊仙町総合体育館
7 徳之島交流ひろばほーらい館
8 徳之島町健康の森総合運動公園
9 徳之島町体育センター
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この徳之島で、パラアスリートだけでの大会『パラトライアスロンIN徳之島』が実現すれば、全国のパラスポーツ愛好者への宣伝効果やモチベーション向上効果は大きく、国内の障がい者スポーツの振興に大きく寄与することは容易に想像されます。
地縁と、長年積み重ねてきたスポーツとの親和性をベースに、本NPOでは少しずつ大会実現に向け動き始めています。パラスポーツ合宿、イベント、まちのインフラ整備といった「パラスポーツアイランド活動」に力を入れ、スポーツをする人・そのサポートをする人を島に呼び込み、パラスポーツの聖地を目指して地道に活動を進めています。
これは単に障がい者のためだけではありません。トライアスロンはじめスポーツでのブランディングを確立することは、徳之島に人を呼び、いま地方都市の目指す「滞在人口の増加」をもたらし、地域経済の活性化にもつながっていきます。障がい者のための大会を開催して「あげる」のではなく、開催によりお互いにメリットが生まれる。厳しい大阪経済の中で生き抜いてきた、佐多の商いの勘をフルに活かして、ひとや地域を巻き込んだ好循環を生み出していこうと考えています。